
昨日乗った近鉄電車の中吊りが、すべて近鉄の自社広告だった。
自粛なのか、それとも費用対効果に見合わないとクライアントが判断したのか、理由は分からない。
宣伝広告費ってのは、いの一番に削られる予算だしね。
広告はそれなりに存在意義があるけれど、芸術ってのは極限になった時、不要なんだよね。
心情や曰く言い難い何かを吐露するために創作するにも、健康じゃなきゃムリじゃん?
そもそも創作する側は別にいいけど、鑑賞する方はたらふく飯食って初めて、そんな余裕も生まれるんだよ。
芸術は不要ってのを認めるのは、芸大出てるぼくとしては、忸怩たる思いなんだけどさ。
愛知県の知事がドイツの真似をして、このタイミングで芸術文化の担い手に応援金を出すとか言ってて笑っちゃったけど、本当に芸術家を応援する気があるのなら、アーティストに中途半端なカネを「応援」と称して施すよりも、それを鑑賞する人たちが健康で健全な生活を送ることに注力した方が、よっぽど建設的だと思うよ?
まぁ背景には別の意味があるんだろうけどさ(笑)
ぼくはたぶん、最後の100円玉が何枚かポケットにあったら、紙とペンを買うよ。
それくらいの矜持は持ってる。

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