
もう何年も本を読んでいない。
自己啓発書の類は眉唾なのでもともと読まないが、ビジネス書もここ数年、読んだ記憶がない。
気持ちというか、脳味噌が、本や知識を欲しないのだ。
幸いにして、僕は小説を読むことを「読書」だと思うようなアホではないが、その小説も、21世紀になって何冊読んだだろう?
2015年なのに、恐らく十冊程度だ。
理由は分からないが、ある時から、本屋がまったくつまらない空間に感じ始めて、僕の読書は急激に減った。
国語の教科書に載っていた随筆だったと記憶しているが、読書を若いうちの一過性習慣にしてはならない、と書いてあった。
当時の僕は、勉強もしないで、日に2~3冊は何かしら読んでいる中高生だった。
読書が一過性になる訳ねーだろ!?こんな甘美なモノ、捨てられるか!!と思っていた。
でもなった。
僕の読書熱は、15~20年くらいで、見事になくなり、教科書の著者が警鐘を鳴らした通りになった。
僕は十代と二十代で読んだ貯金だけで、今を暮らしている。
古典やいわゆる文学作品を手当たり次第読んでいたので、今でもいろいろ知ってるねーとは言われるが、それはもう「知識」であって、作品に感じたあの頃の「感動」は、どこにも残っていない。

にほんブログ村