

中学高校の頃、あだ名が「チュービ」という女の子がいた。
チュービとは、中国美人の略だが、そもそも中国美人というのは、間違って小等部から進学した偏差値40のバカによる勘違いであって、実は平安時代の美人が元になっている。
だから正確にはチュービではなく、ヘイビだ。どっかの美術専門学校みたいなあだ名だけど。
もちろん美人画で紹介されている、当時の美人像に由来するのだが、目が細くて下ぶくれで、オウム真理教の教祖みたいな顔だったので、高校卒業前後には「グル」とも呼ばれていた。
美人が落ちぶれた話は聞くが、ブスが改心して美人になったというエピソードは、古今東西に存在しない。そんな理由で、我らがチュービも顔と同じかそれ以上に性格が悪く、他人事ながらどうして生きてるんだろう?と思っていた。
よほど天真爛漫か、強靱な精神の持ち主でない限り、ブスは拗ねるし歪む。それは仕方のないことだけど、それにしたって歪み過ぎだろ?みたいな女だった。
彼女は存在するだけで人を不快にし、一言発するだけで、聞いた者を怒らせるパワーを持っていた。存在が下品なのだ。喋り方、食べ方、歩き方、何を取っても、どこを切っても、金太郎飴みたいにブレなく下品。同じクラスだった超絶美少女万里ちゃんとは、は虫類とほ乳類みたいに、根本的な種が違う感じだった。
記憶にある限り、彼女とは一度も会話したことはないのだが、席が近かった時の休み時間に「好きな人に奥さんいたっていいじゃない?」みたいな発言をしていたのは、鮮明に記憶している。
ウチにも選ぶ権利はあるわー!とも言っていたっけ?
確かに君にも選ぶ権利はあるが、選ばれる権利はない。
他人との会話なので、無視すれば良いのだが、チュービと彼女の親友ロバ(ロバの由来はそのままなので割愛)の話す内容は、本当に僕を苛々させた。
今になって思えば、彼女たちなりの見栄や矜恃、あるいは防衛本能が発する言葉だったのかもしれないが。
最近のマネキンやプリクラを見ていると、グレイを連想する。
俺たちは白でもなければ黒でもない、ってバンドではなく、捕まった宇宙人の方。
こういうの見ていると、美的感覚の変遷は、最終的にグレイに行き着くのかなと思ったり思わなかったりするのだが、チュービも時代が時代なら、SUPER☆GiRLSの稼農楓ちゃんや八坂沙織ちゃんレベルの扱いを受けたんだろうから、グレイが美の頂点になった時には、荒井玲良ちゃんもチュービのように蔑まれるかもと考えると、夜も眠れない。
まぁ荒井玲良ちゃん(れいちぇる)がもしそんな境遇になったら、僕は全力で彼女を守るけど。
何言ってるのか分からないのは、今日も仕事で睡眠不足だからです。

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