
大学生の頃に親しくなったホームレスのオッサンは、自称京大卒だった。
どこまで本当か分からなかったが、話す内容は面白かった。
枕草子をよくバカにしながらも引用していたが、伝本の違いなどは、専門的に勉強してないと知らない世界なので、あながち京大卒も嘘ではなかったのかもしれない(まぁ僕でも分かるレベルの内容だったので、やはり京大というのは懐疑的だが、インテリだったのは確かだ)
おっさんは「道に寝てるんじゃない、地球に寝てるんや!」が口癖だった。
学生、お前も寝てみろ、と言われて、何度か横臥したこともある。
道に寝るのは、それが都心であればあるだけ、刺激的で哲学的な行為だと実感した。
同じ頃、西海岸の海で友達と泳いだ。
僕以外はみな、白人と黒人だった。
ビーチに座って写真を撮ったら、どの人種も、足の裏の色は一緒だった。

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