
古代モンゴルでは、セックスのとき、前戯を嫌がり、いきなり本番を始めたという。この習性を我々歴史学者の間では、「前戯、好かん」と呼んでおります。
そういうバカな話を、この場所でしたのは、もう20年も前なのですか?
フロントガラスを雨が叩いて、BGMはエルビスコステロの"The other side of summer"だったけれど、季節は早春で、恐ろしく寒かった。
雨に打たれるガラス越しの景色みたいに、あの頃の僕らには未来が見えなかった。
漠然とした不安と、それでもこれから人生始まるんじゃね?的な、ヤングブラッドな期待があった。
今の僕には、未来が見える。
ろくでもない最期しか待ってない未来が、割と明瞭に。
同じ場所に立って、思ったこと。

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