
日本橋ジョーシンのキッズランド前。
何の発売日か知らないが、シャッターに「入荷は35個です」と書いてあった。
並んでまで欲しいものがあるってのは、幸福だと思う。
そもそも並ぶという行為が好きではないのだが、昔読んだケロロ軍曹に、徹夜で並ぶと、同じように並ぶ見知らぬ人との連帯感が生まれると書いてあった。
一回だけ、僕も並んだことがある。
ドラゴンクエスト4の発売日だ。
さすがに徹夜ではなく、早朝4時頃に大丸に行った。
そんな時間だが、もうかなりの人間が並んでいた。
季節がいつだったのか、記憶は定かではないが、猛烈に寒かったのを記憶している。
僕自身子どもだったが(高校生か大学生)、もっと小さな中学生も並んでいた。
震えながら待った数時間で、前後にいた中高生や大学生と、ずいぶん親しくなった。
歴代ドラクエの話から、学校の話題まで、寒さが苦ではないほど、喋り続けた。
開店時間よりも何時間も早く、店が玩具売り場だけを開けて、特別に販売してくれた。
帰り道は気をつけて、カツアゲされないように!と注意されたのを覚えている。
ドラクエ狩りが、全国的なニュースにもなっていた。
あの時出会った連中の名前も知らないし、住んでる場所も聞いていない。
本当に、数時間だけの連帯感だった。
それでも悪くない思い出だ。
この写真を撮ったのは22時頃。
この後行列が出来たかどうかは知らないが、写っている男性二人にも、そんな連帯感は芽生えたのだろうか?

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